中野小学校閉校式

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    3月26日、仙台市立中野小学校の閉校式に出席させていただきました。

    中野小学校は142年の歴史がある仙台市で最も古い小学校の一つでした。
    しかし、2011年の東日本大震災によって津波被害を受け、校区全体が震災危険区域となり、児童数も減少したことにより閉校することとなりました。

    午前は「閉校式」、昼からは「お別れ会」となっておりました。
    これから語るのは「お別れ会」の方。

    その中野小学校には平成元年から受け継がれている「中野小太鼓」があります。
    閉校式の中でも在校生と今年度の卒業生が披露してくれたのですが。

    お別れ会では、在校生&今年度卒業生が叩く前に、OB、OGによる演奏が披露されました。
    会場に来ていた若者、中高生が前に出てきて叩き始めます。



    以下はその日に帰って来てから急いでメモしたもの。

    「地域の人の参加が多い。若い人(中、高、大学生)も多い。
    最後の太鼓。OB&OGも打つ。平成に入ってからの伝統なので学校の歴史に比べれば長くはないのだろうが、子どもの中に続いてきたものがあることが伝わってくる。OB&OGは楽しそうに、ちょっと照れながら、やる気なさげなフリをしつつ、打つ。おしゃれなお姉さんも、パッと見チャラそうなお兄さんも、みんなある種の熱を帯びて打っていることにグッと来た。それを見守る地域の皆さんの視線や空気感にもグッとくる。
    OB&OGの演奏が終わったところで在校生の演奏。セレモニーの時よりものびのびやれている感じに感動。この空気感はOB&OGの演奏が作ったものだ。打つ側の小学生も聞く人たちの姿勢に感じているものがある雰囲気だった。
    そしてさっきまで陽気に演奏していたOB&OGが小学生の演奏を真剣に聞いているのを見て涙腺が決壊した。
    やられたー。」


    やられてしまいました。
    この空間にあふれる真剣さに、互いへの敬意に、その愛に。

    受け継ぐ、見守る、あこがれる、支える、つながる、繰り返す。
    そんなつながりに。

    中野小学校の学校行事に何度か参加させていただいているのですが、本当に地域の方の参加率が高い。
    震災以降はもともと近所に住んでいた人とも離れ離れに住むことになってしまい、顔を合わせるきっかけにもなっていたそうです。
    実際、今回の会場でも「久しぶりー!」「元気にしてた?」「今は?どこに住んでるの?」などの会話がたくさん聞こえてきました。

    その機会も失われてしまうのか…。学校がなくなることも悲しいことですが、学校があることでつながっていたものがなくなってしまう(かもしれない)ことも悲しいのだと思うのです。

    太鼓の後には離任式が行われました。
    中野小の在校生が転校する学校には、必ず一人は中野小の先生が行くようです。
    子どもにとって「知っている人がいる」のはたいそう心強いことでしょう。

    お別れ会の最後には、校庭で風船をあげました。



    飛んでいく。

    小学校が閉校したとしても、小学校があったという記憶は残る。
    確かにそこでつながっていたという記憶も、実感も、残る。

    中野小学校のホームページはこちら

     

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